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抗うつ薬の副作用

★★★      抗 う つ 薬 の 副 作 用      ★★★

三環系・四環系抗うつ薬の副作用

三環系抗うつ薬を服用すると、薬の種類によって程度の差はあるものの、8割近くの人に口の渇き、便秘、鼻づまり、排尿困難、動悸、目のかすみといったさまざまな副作用が現れます。
このような副作用は、おもに抗うつ薬の「抗コリン作用」によって引き起こされます。
抗コリン作用は、抗うつ薬が
セロトニン(視床下部,大脳辺縁系に多く含まれる化学伝達物質)ノルアドレナリン(交感神経系の化学伝達物質としての役割を果たしている)に働きかける際、同時に、神経伝達物質の1つで副交感神経をコントロールするアセチルコリン(主として神経組織に存在し、神経の興奮伝達物質として働く)が受容体(刺激を受け入れる器官・細胞)と結びつくのを阻むために生じるものです。
抗コリン作用による副作用は、通常、7~10日ほどでしだいに軽減してきます。
口が渇いてつらい場合は水をこまめに補給したり、アメをなめることで、また、便秘のときには緩下剤(作用が中程度の下剤)などの使用によって対応できます。
このほか、眠気や全身倦怠感、体重増加もしばしば副作用として現れます。
さらに、心臓や血管など循環器系への影響から、めまいや立ちくらみ、頻脈(脈拍数が異常に多い状態、普通毎分100以上をいう)などを起こしたり、心臓の筋肉に刺激を伝える伝導機能の障害のために、不整脈(一定の間隔で起こるはずの脈の打ち方や心拍動が乱れた状態)が生じることもあります。
また、吐き気や嘔吐、胸やけ、下痢といった消化器症状を招くケースもみられます。

四環系抗うつ薬は、三環系抗うつ薬に比べると副作用はかなり少なくなっています。
とくにマプロチリン、ミアンセン、セチプチリンなどは、循環器系への影響や抗コリン作用がほとんどなく、安全性の高い薬とされています。
しかし、マプロチリンについては、まれに、けいれんや発疹が現れることがあります。


副作用の少ないSSRISNRI

SSRISNRIの安全性は高いのですが、副作用がまったくないわけではありません。
吐き気や嘔吐、下痢、食欲低下などの胃腸障害は比較的多く起こりますし、服用を始めたばかりの時期には、不安や焦燥感(あせりをかんじること)が増したり、不眠や頭痛が起こるケースもみられます。
射精が遅れたり、性的快感が得られにくくなる場合もあります。
副作用が現れると、病状が悪化したのではないかと思いがちですが、たいていは1~2週間のうちに軽減してくるものです。
また、薬の作用によって、脳内で
セロトニンが急激に増えるために、セロトニン症候群が生じることもあります。
これは、錯乱や意識状態の変化、筋肉のけいれん、ふるえ、発汗、悪寒、下痢、発熱などの症状が現れたケースで、ただちに服用を中止します。
ただ、まれにしかみられないので、ほとんど心配する必要はないでしょう。

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